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公開日:
2024/11/22
最新更新日:
2025/06/16

「非エンジニア出身の私たちが答えます」未経験からICT職に飛び込んだ理由と今

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行政サービスの質の向上を目指し、DXを積極的に推進している東京都。その中でICT職は、都政とICTをつなぐ重要な役割を担っています。今回は、IT業界未経験からICT職に挑戦した小暮さんと田村さんにインタビュー。デジタル分野の経験やスキルに対する不安との向き合い方や、現在の業務内容について聞きました。

小暮(東京都/ICT職)

デジタルサービス局総務部デジタル人材戦略課(日本マイクロソフト株式会社へ研修派遣中)。他自治体で広報、新型コロナワクチン接種に係る業務に従事した後、2023年東京都庁入庁。ICT職3期生。

田村(東京都/ICT職)

デジタルサービス局デジタル戦略部区市町村DX協働課。民間企業で主に製造業向けのマーケティングやコンサルティング支援に従事した後、2024年東京都庁入庁。ICT職4期生。

行政サービスの質の向上を目指して、DXを推進する

ーーはじめに、お二人が入庁されてから現在までの仕事内容について、教えてください。

小暮:2023年度にICT職の3期生として入庁し、初年度はデジタルサービス局戦略部区市町村DX協働課※1で、自治体向けのデジタルツールの共同調達事業を担当しました。

その後、同年7月の「一般財団法人GovTech東京」設立に伴い、本事業はデジタルサービス局とGovTech東京が共同で実施する体制へ変わったため、9月にGovTech東京の事業開始と合わせ、担当者である私もGovTech東京へ派遣されました。同じ事業を担当しつつ、デジタルサービス局とGovTech東京の2つの組織で働いた1年でした。

2024年度は同局総務部※に所属しながら、研修派遣として日本マイクロソフト株式会社(以下、マイクロソフト)に常駐しています。東京都とマイクロソフトは、オール東京によるDX推進の実現を目的に協定を締結しており、この取組の一環で、同社が提供するクラウドサービスの専門知識を習得しながら、自治体の業務効率化に取り組んでいます。

田村:私はICT職4期生で、小暮さんの1年後輩に当たります。2024年度に入庁してから現在まで、デジタルサービス局デジタル戦略部※2で自治体のDX推進を担当しています。

主な業務は、都内62区市町村のシステム標準化を支援することです。総務省が2020年に策定した「自治体DX推進計画」では、2025年度末までに「情報システムの標準化・共通化※3」を進めることが重要な柱として掲げられています。私はGovTech東京のメンバーとともに、ヒアリングや提案を通じて自治体がスムーズにシステム移行ができるようサポートしています。

※1,2 組織名称は配属当時のものです。
※3 自治体の基幹20業務のシステムについて、原則として令和7年度末までに国が定める標準的な仕様に適合させた上で、国が用意したガバメントクラウド上に移行させる取組。

不安は「分からない」から生まれるもの。動けば答えが見えてくる

ーーお二人はなぜ、東京都に転職しようと思ったのでしょうか?

小暮:公務員としての連続性を保ちながら、特定分野の専門性を高め、より大きな貢献ができる環境を探していたからです。前職は、基礎自治体で広報業務や新型コロナウイルスワクチン接種に携わっていました。住民への情報発信や地域のニーズに耳を傾ける仕事に意欲的に取り組んでいたものの、役所内でゼネラリストとしてさまざまな部署を経験するキャリアに対して、なかなか長期的なビジョンを描けなくて……。新型コロナウイルスワクチン接種業務に従事できたことで、「やり切った」という思いが強まり、新しい挑戦へ向けて転職を決意しました。

これまでの経験を活かしつつ、スキルを磨ける仕事を模索していた時に出会ったのが東京都のICT職です。行政DXやIT分野は、今後さらなる成長が見込まれる分野。前職で培ったマーケティングやSNS、Webサイトの運用経験を活かせるかもと感じて、応募しました。

田村:私も、キャリアに対して同じような悩みを抱いていました。前職の会社での居心地はとても良かった一方で、「このままで良いのだろうか」と将来への不安を感じるようになったんです。前職は、マーケティング支援がメインのコンサルティング会社で、インサイドセールスや分析業務に携わり、いわゆる「企業のお医者さん」としてクライアントの課題解決に取り組んでいました。仕事には充実感がありましたが、自分の中に少しずつ「もっと社会全体に貢献できる仕事がしたい」という思いが芽生え始めた時期でした。

そんな中、家族の勧めで公務員の行政職に関心を持ち、たどり着いたのが東京都のICT職です。東京都では、都政のQOS(クオリティ・オブ・サービス)や都民のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上を掲げており、私も学生時代にQOLに関連する研究をしていたため、その理念に共感して転職を決めました。

ーー「ICT職」と聞くと、エンジニアやITの専門知識を持つ方が多く志望するイメージがありますが、不安を感じることはありませんでしたか?

田村:正直に言うと……ありました。

小暮:私もそうです。東京都デジタル人材採用情報サイトがあって情報収集はできるものの、入庁前に具体的な仕事内容のイメージを掴むのは難しいですよね。

ーー入庁前に感じていた不安は、どのように解消されたのでしょうか?

田村:私が重視したのは、事前の情報収集です。入庁前は「分からないから怖い」という「知らず嫌い」のような先入観がありましたが、積極的に話を聞くことで、少しずつ心理的なハードルが下がっていきました。

例えば、ICT職合格者向けの座談会もそうでしたが、都庁での勤務経験がある知人から話を伺い、「都民のために取り組む」という意識が職員全員で共有されている職場の雰囲気や、都政をより良くする使命に対して、前向きに向き合う姿勢やパッションを肌で感じました。他にも行政機関で働く方に相談する中で、成果だけでなく、努力や姿勢がきちんと評価される環境があることを知り、「一度都庁でチャレンジしてみたい」と挑戦につながりました。

ーー東京都では、ICT職向けの座談会やインタビューも公開されているので、そういった場からも情報が得られるかもしれませんね。小暮さんはいかがでしょうか?

小暮:採用試験の準備や資格取得を進める過程で、知識を補いながら不安を払拭していきました。ICT職の採用区分は二種類あり、私はⅠ類B採用試験※を受験しました。この試験の過去の出題内容をHPで確認したところ、デジタル技術の活用や行政のICT導入に関する内容が重点的に扱われているようでした。そのため、東京都のデジタル戦略や行政サービスの向上について、あらためて都の取組を見直して、自分がどのように貢献できるか意識を高めていきました。また、入庁前に少しでも自信をつけようと、ITパスポートの資格を取得しました。IT業界やエンジニア経験がない自分にとって、少しでも学びや成長への意欲があることをアピールしたかったんです。

振り返ってみると、未経験の分野に挑戦する不安はありましたが、それ以上に新しい挑戦への期待感が大きかったように思います。実際、自治体の課題は入庁して初めて見えてくることが多く、IT分野の奥深さを実感しながら毎日学んでいます。

※Ⅰ類B採用試験(新方式)は、22-29歳(4月1日入庁日時点)の新卒・既卒者等を対象とした採用試験です。詳細はこちらのページをご覧ください。

かつての自分と同じ視点で、相手の不安を理解して解決へ導く

ーーICT職として入庁してから、これまでの経験が活きたと感じる出来事を教えてください。

小暮:東京都の職員向けに、マイクロソフトのクラウドツールに関する講座を開催した時のことです。私自身、これまで参加した様々な講座で「分からない言葉が出てきた途端、学ぶ意欲が薄れてしまう」という経験を何度もしています。だからこそ、前職の広報経験で学んだ伝え方を意識して、難しい専門用語を避けた「やさしい日本語」を使って説明しました。また、体験型のデモンストレーションを取り入れて、座学だけでなく実践的に学べるよう工夫しました。講座終了後に「楽しく学べました」「分かりやすかったです」といった声をいただいた時は、工夫が評価されたと感じられ本当に嬉しかったですね。

田村:そのお気持ち、よく分かります。入庁後に困った経験があるからこそ、役に立てる場面もありますよね。私は今、情報システムの標準化に向けて、自治体のサポートをしています。システム標準化について、自治体の担当者が「何が分からないかが分からない」と悩むことも多く、その気持ちに寄り添いながらフォローできるのは、非エンジニア出身ならではの長所かもしれません。

また、疑問点を深掘りする際には、前職で培った提案力やヒアリング力が役に立っています。同じ目標に向かって共に歩み、試行錯誤の中から課題を解決できる瞬間は、大きなやりがいです。

小暮:分からない人の気持ちが理解できるのは、エンジニア経験のない私たちだからこその強みですよね。少しずつICT職の業務に慣れてきた今だからこそ、「入庁前の自分が聞いて理解できるか」を常に意識して、初心を忘れずに進みたいと思います。

ーーお二人ともバックグラウンドや強みを活かして活躍されていますが、非エンジニア出身として苦労されたり、難しさを感じたりすることはありますか?

小暮:あります、ほぼ毎日かもしれません(笑)

田村:そうですね。特に、自治体から伺う課題を聞きながら、いかに現実的な解決策を見つけるか、頭を悩ませることが多いです。システムの標準化を進めるためには、様々な方々と連携する必要があり、計画通りに対応していくのは簡単なことではありません。

小暮:私は、自治体からの不明点にすぐ対応できないことに課題を感じていました。最終的には解決策を提示できるものの、対応に時間がかかってしまうこともあって……。実際のシステム構築はGovTech東京や委託先が担当するため、私たちICT職が直接設計や開発を行う機会は多くありませんが、それらの知識があるとコミュニケーションが格段にスムーズになると感じています。

田村:確かにそうですよね。これからICT職として経験を重ね、専門用語やスキルを習得することで、前職での経験をより一層活かせる場面を増やしていきたいと考えています。

多様なバックグラウンドを持つ人が集まるからこそ生まれる、助け合いの文化とスピード感

ーー職場の雰囲気や風土など、東京都のICT職と前職での違いで感じることを教えてください。

田村:様々なバックグラウンドを持つ方が活躍しているため、自然と助け合いの風土が根づいています。自治体への対応内容によって、または自分で調べても分からない専門用語は、先輩に聞くことも多いですね。

また、ICT職にはメンター制度があります。経験豊富な先輩方が、スキルの棚卸しや成長の振り返り、今後のキャリアまで親身に相談に乗ってくれるので、心強いですね。ICT職全体を支えるサポート体制が、本当にありがたいと感じています。

小暮:私も、これまで何度も上司、先輩方や同期に助けてもらいました。何かあれば励ましてくれて、心の支えになっています。「なんでも聞いて」という姿勢で接してくれるのが、とても嬉しいですよね。

田村:他には、スピード感についても良い意味での驚きがありました。前職が民間企業だったため、公務員の働き方に対する具体的なイメージを持っていなかったのですが、実際に入庁してみると、意思決定も対応もスピーディで、その迅速な業務の進行に圧倒されました。柔軟な思考を持ちながらもテキパキと対応する方が多いと感じています。

小暮:新しい技術の導入スピードも、目を見張りますよね。東京都は、デジタルサービスの活用を通じて都民のQOL向上を目指しているため、最新技術を取り入れた新しいシステムやデジタルツールの導入が盛んです。業務の効率化が進む利点を感じる一方で、情報のキャッチアップや慣れるまでに苦労することもあります。そんな中、成長を後押ししてくれているのが充実したラーニングカルチャーです。たとえば、入都してすぐデジタルの基礎を広く学ぶ「14日間の基礎研修」があります。また、最新のデジタルテクノロジーを習得する「海外派遣研修」など、研修コンテンツが豊富に用意されているため、学ぶ機会には事欠きません。資格取得に挑戦する人も多く、自主的な勉強会も活発に行われています。

ーー働き方についてはいかがでしょうか?

田村:前職ではほぼ毎日出社していましたが、現在は週に1〜2回リモートワークを取り入れています。出張先からそのままサテライトオフィスで勤務することもありますし、直帰の日は家族との時間が増えるのも嬉しいですね。さらに、近隣にはランチ営業している飲食店が充実しているので、昼食にも困りません。

小暮:私も前職ではリモートワークの機会はほとんどありませんでしたが、現在は業務に合わせて勤務場所を柔軟に選択しています。働き方の幅が広がって、より仕事に取り組みやすくなりました。

▼ICT職の1日のスケジュールに関する記事はこちら
1日のスケジュールから知る、ICT職の仕事、働き方、環境のこと

行政DXのトップランナーとしての自覚を持ち、学び、成長しながら先を目指す

ーー今後の目標や挑戦したいことを教えてください。

田村:現在担当しているシステム標準化移行の支援について、東京都の62区市町村で成功させて、他の道府県の参考事例となるような貢献を目指したいと考えています。

小暮:今年度は研修派遣生として、マイクロソフトのデジタルツールに関するエバンジェリスト(伝道師)を目指し、今後は行政の業務効率化をさらに促進していきたいです。その上で、「どんなICT職になるか」は自分次第。東京都では、ICT職以外の職種も含めて、DX推進を担う様々な方が活躍しており、それぞれが異なる専門性を持って貢献しています。私も、自分なりのポジションを見つけて、それを発展させていきたいですね。

田村:私がもう一つ注目しているのは、自治体のWebデザインです。ICT職として業務を行う中で、多くの自治体のWebサイトを見る機会がありました。Webデザインそのものは担当ではないものの、自治体によっては、情報がしっかり整理され、ユーザー目線を意識したサイト設計がなされているところもあります。各自治体が互いに良い部分を高め合う業務にいずれ貢献できればと考えています。

小暮:行政が運営するサイトは、幅広い年代や様々な状況の方々が利用します。最適なデザインはユーザーごとに異なることを踏まえ、UI/UXを活かした優れたフローを考えられるようになることは、行政にとって大きな意義があると思います。

ーーIT業界やSEの経験が少ない方に向けて、ICT職に挑戦するためのメッセージをお願いします。

小暮:私もIT業界未経験でICT職に転職した当初は、不安がありました。でも、今分かっているのは、ICT職は「通訳」のような役割を果たす仕事であり、「エンジニア」としての技術者ではないということです。私たちは自治体とITベンダー、それぞれの専門用語や独自の文化、さらには地域特有の背景を理解し、それらを分かりやすく伝える立場です。この点が、民間のエンジニアやIT企業との大きな違いと言えるのではないでしょうか。

田村:「通訳」という表現、よく分かります。ICT職は、DXを行政に普及させる架け橋のような存在だと思っています。単にデジタルの知識を持っているだけでは不十分で、それを行政に分かりやすく伝え、定着させることが重要です。その役割を果たせるのは、変革の最前線にいる東京都のICT職ならではだと思います。他の自治体の手本となり、影響を与えられるのは、とても貴重な経験です。

だからこそ、IT業界の経験がないからと諦めるのは、もったいないと感じます。「デジタルと行政を繋ぎたい」という気持ちがあれば、バックグラウンドに関係なく挑戦してほしい。今はまだ専門知識がなくても、実際に入庁してから分かることも多いので、少しずつ学んでいく姿勢が大切です。

小暮:そうですよね。私たちも、必要な知識は入庁後の研修や実務を通して身につけてきました。また、周囲の温かいサポートもあるので、過度に心配する必要はありません。行政DXを推進するトップランナーとして、新しい技術やスピード感を前向きに受け入れながら、成長意欲のある人と一緒に働けたら嬉しいです。

※ 記載内容は2024年10月時点のものです

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