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【研修レポート】ICT職専門研修(基礎編)
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東京都デジタルサービス局では、ICT職がより質の高いデジタルサービスの提供に向けて力を発揮できるように、ICT職専門研修を実施しています。
専門研修では、個々の状況に応じて必要なデジタルスキルを身に付けられるように、様々な研修メニューを用意していますが、今回はその中でも、ICT職のI類B新規採用者を対象とした、「ICT職専門研修(基礎編)」についてお伝えします!
ICT職専門研修(基礎編)とは?
デジタルスキルと一概に言っても、スキル項目の分類は多岐に渡ります。
ICT職専門研修(基礎編)では、多様化するニーズにあわせて、ICT職のⅠ類B新規採用者を対象に、システム開発、クラウド、データ、デザイン、ネットワーク等の幅広い分野の基礎知識を習得できるカリキュラムとなっています。
2024度の研修は、4~5月にかけて全14日間の日程で実施しました。
外部講師による講義、グループワークを通じて、業務遂行に資する実践力の向上を図っています。
今回の記事では、5月15日~17日に実施された「データ分析基礎」の様子をお伝えします!
初めに講師からデータ分析の手法やデータの可視化に特化したBIツールの使い方のレクチャーを受けました。そのあとはいよいよ実際にBIツールを使って、データを可視化したダッシュボードの作成に取り組みます。
研修は講師による説明→演習といった流れで進行していきましたが、演習では、ICT職どうしで教えあう場面もあり、力を合わせて課題に取り組んでいました。
続くグループワークでは、グループごとにテーマを決めてデータ分析を行い、最後に分析結果の発表を行いました。
各グループは「人口増加の原因とその対策」、「ゴミの排出量に伴う景観の変化」、「河川氾濫の対策」といったテーマで分析を行うとともに、BIツールで作成したダッシュボードを使用して発表資料を作成しました。
発表では、データ分析の結果から相関関係を見出して仮説を立て、課題に対する解決策の提案を行い、各グループの発表後には、講師やGovTech東京の情報技術エキスパートによるフィードバックがありました。
「立てた仮説が実際の事象と異なった際は、別データを使って分析するとよい」や「○○のデータも可視化して説明するとよい」など、今後の業務にも活かせるアドバイスがあり、研修生の皆さんが真剣な表情で頷いたり、パソコンでメモをしたりする様子がとても印象的でした。
14日間かけて今年度の新規採用職員向けの研修を実施しました。
研修修了後、研修生に対して実施したアンケートでは、「講師の説明が良かった」、「BIツールを使うのは難しかった」といった感想や「データ分析をもっと勉強して、実務に活かしたい」といった頼もしい声も聞かれました。
このように、東京都では入庁後すぐに研修を実施し、デジタルに関する幅広い知識とスキルを持ったICT職の育成を行っています。
なお、今回は専門研修のご案内ですが、入庁後は専門知識だけでなく、もちろん都職員として必要な知識やルールを学ぶ機会もあります。
また、今年度の専門研修は始まったばかりで、今後は今回のような基礎的な研修だけでなく、より高度な研修も実施予定です。今後もICT職の育成等について、お伝えしていく予定ですので、ぜひ定期的にサイトをチェックしてみてください!