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「東京都デジタルサービス局キャリア MEET UP~転職の本音、民間から都庁ICT職への道~」イベントレポート
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東京都では、行政とデジタルの知見を兼ね備え、オール東京のDXを牽引する行政職員として「ICT職」の採用を行っています。
「東京」を舞台に活躍するICT職のリアルな声をお届けするため、東京都デジタルサービス局主催のライブ配信イベントを開催しました。
イベント概要
今回のMeetupでは、民間企業等の職務経験がある2名のICT職を交えて、東京都が取り組むDXのビジョンや戦略、実際に手掛ける事業や業務内容、東京都への転職理由や、仕事の魅力などをお話しました。
登壇者プロフィール
※プロフィールは2025年6月13日時点の内容です。
ICT職 登壇者
竹内 英二
デジタルサービス局 DX協働事業部 DX協働事業課 各局DX協働担当
入庁前の経歴
新卒でSIerにシステムエンジニアとして入社。
開発から運用までの一連のプロセスを経験。
その後、金融機関におけるシステム職に転職。内部の情報システムからグローバルな規制対応等のプロジェクト管理を経験。
2021年4月 – 現在
キャリア活用採用で東京都庁にICT職として入庁。
外郭団体でのセキュリティ対応、ネットワークインフラの再構築、国への出向を経て2025年4月から現職


関口 貴之
デジタルサービス局 デジタル戦略部 デジタル企画調整課 こどもDX推進担当
入庁前の経歴
製造業の情報機器メーカーにて、
国内の法人営業として、運輸物流・流通小売・製造業に対して自社製品を用いた現場の生産性向上に関するシステムの提案を行う。
その後、企画推進の本部スタッフとして販促推進や、事業戦略、商品・サービス企画に従事。
2024年4月 – 現在
キャリア活用採用で東京都庁にICT職として入庁。
こどもDX推進担当として、保育園探しから入園申し込みまでをスマホで完結する「保活ワンストッププロジェクト」のサービス立ち上げに従事。
2025年4月からは「プッシュ型子育てサービス(子育て支援制度レジストリ)」の企画推進に従事。


事務局 登壇者
安藤 武郎
デジタルサービス局 総務部 デジタル人材戦略課長
2006年4月 – 2023年3月
新卒で東京都庁入庁(事務職)。教育庁で都立学校の現場や総務局で庁内の人事制度などを担当したほか、内閣府、江東区、㈱東京ビッグサイトへの派遣を通じ、幅広い組織・業務を経験。
2023年4月 – 現在
デジタルサービス局へ転入。CIO補佐官制度など都庁内のDX推進体制の構築・運営に携わった後、昨年4月から現職にて、ICT職をはじめとするデジタル人材の確保・育成等を担当。
トークセッション
東京都への転職理由についてお聞かせください
関口 「公務員になること」ありき、ではなく、公共のDXに自分ごととして取り組みたいという想いの結果、公務員という立場に就いた――それが正確な表現です。
そもそも、「ICT・デジタルに関わって生きていきたい」。これが私のキャリアの原点であり、今も変わらぬ軸です。大学時代、初めてWindows 95のパソコンやインターネットに触れたときの驚き、そしてその可能性に対する期待感は、今でも鮮明に記憶に残っています。この体験から、“好きなデジタルを通じて社会に貢献していきたい”という思いを胸に、キャリアを歩んできました。
これまでのキャリアでは、B2C領域で個人のお客様に向けたデジタル活用の提案、B2B領域で法人へのソリューション営業を経験し、さらには本部スタッフとして自社の営業をデジタル面から支える業務にも従事してきました。そして現在は、都民の皆様にデジタルで貢献する立場となり、結果として公務員として働いています。
民間から都の職員を志す転機となったのは、営業職から本部スタッフへの異動がきっかけでした。それまでは、「売る自分が主役」と勘違いしていた節もありましたが、営業を支える立場になってみて初めて、「自分は多くの人に支えられて成果を上げていたのだ」と実感しました。この経験は、“支える仕事”の大切さとやりがいを教えてくれました。
また、日々の仕事を続ける中で、ときに、日本が元気を失っているかのような報道に触れることがありました。そうした時、ただの傍観者でいるのではなく、自分ごととして世の中をより良くしていく側の一員でありたいと強く思うようになりました。「自分の会社だけでなく、もっと世の中全体を支える側に立ちたい」という想いが芽生えました。
人生の後半に差し掛かる中で、「最後は世のため、人のためになる仕事をしたい」という気持ちもありました。もちろん、民間も世のため人のために働いていることに変わりはありませんが、そこには“利益”という前提があります。赤字ではたとえ意義ある事業でも継続が難しいというジレンマも体験してきました。一方で、公共の仕事には“誰一人取り残さない”という福祉の理念があり、行政が担う公共の奥深さがあることも知り、強く心を動かされました。
そうした思いが重なるなかで、宮坂副知事をはじめ東京都の様々な発信から、「デジタルの力で首都から日本を変える」という東京都の大きな志に触れ、ICT職の創設やGovTech東京の設立といったスタートアップのようなダイナミズムを目の当たりにしました。そして、「今しかない!」と感じ、その志に共感し、応募を決意いたしました。
竹内 将来を考えるようになった頃、我が国ではe-Japan戦略という構想が示されました。当時の情報通信白書には「いつでも、どこでも、何でも、誰でも」ネットワークにつながることにより、様々なサービスが提供され、人々の生活をより豊かにする「ユビキタスネットワーク社会」という言葉が紹介されています。その時からデジタルの道を歩むことを決心していました。今や、IoTやスマートフォンといった形でそれらが実現していることを目の当りにすると、今でもこの道を選んだことが間違っていなかったと確信しています。
他方で、当時は公共の分野にデジタルに特化した省庁や地方公共団体、専門職といったものを認識しておらず、民間企業でキャリアをスタートさせました。前職までの経験は非常に貴重で、一定の満足感を得ていました。しかし、民間企業では法令や条例を遵守することが当然である一方、「もっとこうすれば良くなるのに…」という思いを抱くこともありました。また、民間企業での成果はどうしても社内に留まりがちです。次第に、「どうせ同じだけ汗をかくのであれば、より直接的に社会に貢献できる道はないか」と考えるようになりました。
そんな中、東京都が国に先駆けてICTに関する部局と専門職を創設するなど、本気で取り組んでいる姿勢に強く惹かれ、転職を決意しました。

都政での業務を通じて感じる民間との違いや、前職との違いについて教えてください。
竹内 いくつもありますが、売上目標に縛られることなく、デジタルサービスの提供に専念できる点は、大きな魅力の一つです。一方で、契約にあたっては一般競争入札が前提となっており、恣意的に業者を選定することはできません。
また、前職でも3年ごとのジョブローテーションが一般的でしたが、都ではさらに異動のサイクルが早く、引継ぎ期間も短い傾向があります。異動先も多岐にわたり、柔軟な対応力が求められると感じています。とはいえ、デジタルサービスの構築や運用、プロジェクト管理といった業務の勘所については、民間と行政機関とで大きな違いはないと実感しています。
関口 重要なポイントは、大きく二つあると考えております。
まず第一に、プロセスの重要性です。
民間では、成果(結果)が重視されますが、行政でも成果(結果)はもちろん重要です。ただ、それと同じくらい、そこに至るまでのプロセスも重要であり、その過程についてしっかりと説明責任を果たす必要があります。すべての業務において、プロセスとその根拠を明確にすることが求められます。
これは、私たちが「全体の奉仕者」としての立場にあること、そして日々の業務が都民の皆さまの税金によって支えられているという背景があるからこそだと感じていますが、そうした気づきが大きなポイントだったため、まず一つ目として挙げさせていただきます。
第二に、倫理行動基準の重要性です。
民間企業にももちろん、コンプライアンスや就業規則といったルールは存在します。 一方で、行政(公務員)には「服務の宣誓」をはじめ、法律に基づいたより明確な倫理規定が定められています。こうした規定があるからこそ、公共の仕事を任せていただいているのだと実感します。

都政での業務を通じて感じるやりがいや魅力についてお聞かせください。
関口 自分の仕事が世の中にダイレクトに反映されているという強い実感があります。多くの事業が都民の生活に直接的・間接的に関わっており、ニュースや報道を通じて、その成果を実感できる場面も少なくありません。もちろん、厳しいご意見を頂戴することもありますが、都民の皆様から喜びの声をいただいたときは、素直に嬉しく感じます。たとえば、昨年度、保活ワンストップの立ち上げに携わった際には、保護者の方から「便利で良かった」と直接お言葉をいただき、「本当に良かった」と心から思いました。
また、ICT職は技術職でありながら、都政とICTを結びつける具体的な制度設計にも携われる点も、大きな魅力のひとつだと感じています。
竹内 まさに、日々報道される東京都の政策を、業務を通じて直接目の当たりにできる点は、大きな魅力です。また、業務領域が非常に広いため、同じ仕事の繰り返しによるマンネリを感じることもなく、刺激的な日々を過ごしています。
さらに、国への出向時には、国の職員の方々が東京都を明らかに一目置いていることを肌で感じました。「全国47都道府県と1,741市区町村の中でも、東京都は別格」という言葉を何度も耳にし、都で働くことの重みと誇りを改めて実感しました。
安藤 子育て・教育、福祉、産業といったフィールドの広さや予算規模の大きさというのが東京都の魅力の一つかと思います。その分先進的な取組も多く、他自治体などからヒアリングを受ける機会が多いことなど、首都東京を支え、他自治体をリードする役割を担っているといえます。
また、GovTech東京の多様な人材と仕事をすることで、刺激となります。
他にもテレワークの推進やweb会議の利用など働き方も変化しています。服装もデジタルサービス局を中心にカジュアルになりつつありますね。
今後のキャリアビジョンについて教えてください。
竹内 前職では、発注者の目線でプロジェクト管理を行い、品質等をコントロールするという経験を多く積みました。現在、各局でのDX推進を支援する立場で、DXの主体はあくまで各局の担当者となりますが、その際にも、事業者との専門性の高い会話内容を行政職員にいかにわかりやすく伝えるか、日々考えながら業務にあたっております。
今後は、いま一度自分自身の手で新たな価値あるデジタルサービスを生み出す、モノづくりに携わっていきたいという思いも強く持っています。
また、ICT職として共に働く仲間を増やし、できるだけ長く一緒に仕事ができるような環境づくりにも貢献したいと考えています。
関口 ご質問への即答ではありませんが、私はいわゆる「氷河期世代」にあたります。振り返ると、自分自身の努力が足りなかった部分もあり、少し遠回りの人生を歩んできたと感じています。それでも、素晴らしい出会いに恵まれ、さまざまなキャリアを経て、今こうして東京都で働いています。
こうした歩みを振り返る中で、私は、チャンスは誰にでも平等に与えられており、挑戦しようという意志さえあれば、誰もがその機会をつかむことができる社会であってほしいと、強く願うようになりました。
そこから、少し抽象的な表現かもしれませんが、情報技術の力を通じて、あらゆる人が夢を実現するチャンスを手にできる、そんな東京都を実現したいと考えるようになりました。その実現の一端を担いたいと思っています。
直近では、担当したテーマをやりきったときに「これは自分の仕事だ」と胸を張って言えるような成果を、一つひとつ積み重ねていきたいと考えています。昨年度は入庁1年目ということもあり、大きな貢献には至りませんでしたが、「保活ワンストップ」の立ち上げに関われたことは、非常に意義深い経験となりました。今年度は、すでに運用が始まっている「子育て支援制度レジストリ」の活用促進に取り組んでおり、しっかりと成果を都民の皆様へ残せるよう努めたいと考えています。
安藤 ICT職が創設されてから5年が経過し、職員数が200名を超える規模となりました。ただし、管理職(マネージャークラス)はまだ数名にとどまっています。一昨年度より、CIO(宮坂副知事)のもとで各局のDX推進をリードする「CIO補佐官」を設置していますが、現在は事務職が兼務している状況です。将来的には、こうした役割をICT職が担うことを目指しています。東京都の管理職選考は、本人申込制である点が特徴です。日々の業務における成果が重要であることはもちろんですが、上司との相性などに左右されることなく、公平に面接等を通じて選抜される仕組みとなっています。

質疑応答
事前のアンケート、当日のチャットでいただいた質問にもお答えしました。
他に迷った転職先があれば、具体名は避けて教えていただき、最後に都への転職を決めたポイントを教えてください。
関口 東京都のICT職に応募した動機は、先ほど述べた志望理由の通りで、東京都のICT職のみ受験しています。もちろん、GovTech東京やデジタル庁にも関心がなかったわけではありません。ただ、GovTech東京については、当時は「技術者集団」という印象が強く、エンジニアではない自分にはスキルセットが合わないのではと感じていました(現在は採用職種の幅が更に広がっていますので、あくまで当時の印象です)。
次にデジタル庁についてですが、これは国の機関にあたります。しかし、私自身の想いとしては、やはり現場を大切にしたい、現場が好きだという気持ちが強くありました。
前職では経営戦略、営業推進、そして現場営業を経験しました。この視点で考えると、国は経営に近いのではないかと。そして、行政の現場とはどこかと考えたとき、住民の方々が直接接する区市町村ではないかと思いました。
私は現場と関わりながら、全体を大きく変えていく国とも連携できる広域自治体(都道府県)である東京都に、強い魅力を感じました。特に首都である東京は、デジタルにおいても日本の中心であり、さらに区市町村や島しょ部を含め、多様なフィールドが広がっています。この点に大きな魅力を感じました。
採用試験のための対策方法と、働き始めた後を見据え、入職前までに実施しておいた方がよいこと(勉強したほうが良いこと、やっておいたほうが良いこと)、率直にこういう人は向かないと思うというのがあれば教えていただきたいです。
竹内 試験対策についてはお答えできないのですが、入職前にもっと勉強しておけば良かったと感じる場面がありました。これはあくまで個人の体験ですが、例えば、入札制度や地方公務員法など、業務の中でも身に付けることはできるものの、事前に理解を深めることができていれば、より早くキャッチアップできたはずだったと振り返っています。
また、大前提として、ICT職である前に「公務員」であるという意識が重要だと考えています。倫理観やコンプライアンスを意識できる方が、公務員としての職務に向いているかもしれません。
配信中に頂いた質問
区市町村内や都庁内各局のDX支援は事務職でも関わることができるのでしょうか。
安藤 事務職でもチームの一員として関与できますが、ICT職やGovTech東京のエキスパート人材が中心となり、DXを技術面からサポートしていく形になります。また、ICT職はデジタルサービス局やGovTech東京を中心に配属されますが、事務職は都庁内にある数多く(30程度)の局の中から配属、ジョブローテーションを歩むことになるので、DX支援業務に直接関わる可能性は必ずしも高くないと言えます。
職場の雰囲気について前職と比較して教えてください。
竹内 前職では、専門性を活かしながら個人事業主のようなスタイルで働いていたため、スタンドプレーのような場面もありました。しかし、現職ではメンバー間の協業や上長へのエスカレーションなど、チームプレーが徹底されていると感じています。
また、オープン&フラットの名の下、とにかく部長や課長との距離が非常に近いのも印象的です。今も部課長が目の前に座っていて(笑)、日々の業務の中で幹部の方々の考え方や言動を間近で見ながら仕事に取り組める環境は、大きな魅力のひとつです。
デジタルサービス局での事務職とICT職の違いを教えていただきたいです。
多摩島しょ地域のDX推進について、ICT職と事務職、それぞれどのように関わっているのかを教えて頂きたいです。
竹内 事務職は行政のプロ、ICT職はデジタルを軸としているという点で違いがあると思います。もちろん、事務職でもそれまでの所属や経験などによっても持ち合わせている専門性が違うのですが、例えば区市町村の支援にあたってもテクノロジーなどの目線ではICT職が、都民に対してどのようにサービスを提供するかなどの行政ならではの目線では事務職が、それぞれの力を発揮することがあります。どちらか片方ではなく、事務職とICT職、そしてGovTech東京のそれぞれが協働して事業を進めていくという体制になっているかと思います。
安藤 ICT職だけの職場というのはなく、ICT職と事務職がお互いに助け合いながら仕事をしているというのが実態かと思います。
視聴者へのメッセージ
竹内 2021年度に生まれたばかりのICT職ですが、今後の方向性や各人の配属について、幹部の方々も日々考えてくれているというのを感じています。個人的にも、転職して良い意味でのギャップの方が大きかったので、ぜひ臆せずチャレンジしてもらえたらと思います!皆さまと一緒に仕事ができることを楽しみにしております!
関口 こんなにやりがいがあり、面白い仕事は他にありません。迷われている方がいたら、ぜひ採用試験にお申し込みいただけたらと思います。また、デジタルに関わってきた方であればエンジニアの方に限りません。私自身もそうですし、デジタルの研修も多種多様なメニューが用意されていますので、リスキリング体制も万全です。そして入都のあかつきには、ぜひお気軽にお声がけいただけたら幸いです。お待ちしております。
安藤 都庁ならではのフィールドやスケールの大きさと共に、働く環境についても、従来からの充実した福利厚生に加え、柔軟な勤務体系など改善されてきたなと思います。ICT職は、いわゆる法律や経済等の公務員試験対策は不要です。都庁には、多くのやりがいある仕事や、共にDXを前に進める仲間があなたを待っています。ぜひ皆様のチャレンジをお待ちしています!

その他、寄せられたご質問について
資格手当が対象とする具体的な資格名を教えてください。
資格手当はございませんが、資格取得支援の制度はございます。都ではICT職を含めた職員の資格取得支援制度として、IPA試験等に合格した場合に、受験料の補助を実施しています(支援条件あり)。
民間企業5年目、資格は何か持っていた方が有利ですか?
ITストラテジストなどの指定されている資格をお持ちの方は、キャリア活用採用選考における専門試験が免除になります。詳しくは令和7年度採用選考案内をご確認ください。
現在都が特に力を入れている政策が知りたいです。
2025年3月に策定した「2050東京戦略」は、2050年代に目指す東京の姿「ビジョン」を実現するため、2035年に向けて取り組む政策を取りまとめた、都政の新たな羅針盤です。 また、「シン・トセイX」には、2035年をターゲットにした都政の構造改革について記載しております。ぜひご覧ください。
金融機関に勤務しております。デジタルサービス局で活かすことができるスキルはございますでしょうか?IT関連の業務経験がある方の方が即戦力になれるのでしょうか。
明確に回答することが難しいのですが、前々回のCareerMeetupでは、金融業界での職務経験がある方にご登壇いただきました。こちらのイベントレポートもぜひご一読ください。
▶東京都デジタルサービス局主催「Career Meetup 都庁への転職ストーリー~民間から公務員への挑戦~」イベントレポート
なお、IT業界での職務経験がない方でも、それまでのキャリアを活かしつつ、デジタルスキルを活用したDXに携わったり、デジタル分野のリスキリングを経たりして、ICT職として活躍している職員もいます。
転職された職員の方にお伺いさせてください。民間企業の仕事と公務員試験の両立はどのように行なっていたかご教示願いたく存じます。
竹内 公務員試験に限らず、資格試験の際も同様でしたが、時間を確保することに最も苦慮した記憶です。自分自身の覚悟もそうですが、何よりも家族の理解と支えがあってこその両立と考えます。私自身は、土日祝日に纏めて準備を進めました。一度道を決めたら前進あるのみです。挑戦をお待ちしております!
関口 どのような職種の方であっても、ビジネスの最前線で働きながら試験勉強に取り組むのは、非常に困難なことだと思います。私自身も正直、かなり大変でしたが、まず何よりも体調管理が第一だと痛感しました。
そしてもう一つは、家族や身近な方々にプレゼン資料を見てもらったり、練習に付き合ってもらったりするなど、応援してくれる仲間の存在が大きな支えになります。活力にもなりますし、自分では気づけなかった視点を得られることもあると感じています。
どうかご自身のペースを大切にしながら、最後まであきらめずに頑張ってください。心より応援しています!
新卒で入庁を考えているのでその辺りへのアドバイスをいただきたいです。
都庁では職員として働くやりがいや面白さなどを若手職員のリアルな声でお届けするイベントを実施しています。今後の開催予定など詳細はこちらのサイトからご確認ください。
▶東京都イベント特設サイト
デジタルサービス局と他の職種(技術職)は併願して受けることはできるのかをお聞きしたいです。
キャリア活用採用選考では1つの職種を選択して受験するため、他の職種と併願することはできません。受験資格を満たしていれば、1類A採用試験と1類B採用試験を併願することなどは可能です。
IT業務なら経験がない者だと、デジタル人材として即戦力になることは難しいと思います。そういった場合は、事務職を希望しこの局に配属されることもあるという理解でよろしいのでしょうか?
ICT職の特徴の一つとして、充実した研修制度が挙げられます。Ⅰ類B採用試験を経て入庁した職員の場合、14日間にわたりデジタルの基礎知識を学ぶ研修などが用意されており、デジタル業界での経験がない方でも安心して学べる環境が整っています。 なお、事務職として採用された場合、デジタルサービス局に配属される可能性もございますが、他局への配属となる場合もありますので、あらかじめご承知おきください。
イベントを終えて
ICT職の2名を招いてのトークセッション等を通じて、東京都へ転職した職員の生の声をお届けしました。当日のアーカイブ動画も公開していますので、ぜひご覧ください!
また、Meetup形式のイベントは今後も実施する予定です。開催予定が決まりましたら、本サイトのお知らせページに案内を掲載しますので、ご確認いただけますと幸いです!
<キャリア活用採用選考とは> |
試験・選考情報については下記のリンク先をご確認ください。(東京都職員採用サイトに遷移します)
▶キャリア活用採用選考